老後

介護はたいへん、あなたならどうする?

  
姥捨て山という昔話があります。
姥っていうと、おばあさん?
おじいさんは?っていうと、どうやらおじいさんも捨てられたらしい。
要するに、働くことが出来なくなった人を養っていく余裕がない。残酷ではあるけれど、生きていくために殿様が決めたこと。
ここにひとりの若者がいた。
年老いた母親を捨てられず、隠していたが、
ある時、国に難題がおこり、隠していた年寄りの知恵の助けを借りて、国を救うことができた。
殿様は年寄りの知恵に感動し改心した。めでたし、めでたし。
そして今、高齢化社会といわれるようになって
とても「めでたし」とは言えない状況です。
国が、06年度から進めている長期入院施設「療養病床」の削減により、入院先が見つからない高齢者が増えています。
高齢者が病気で倒れると、まず一般病棟に入院する。
でも、90日を超えて入院すると、病院の報酬が減少するので、転院を求められることがある。
転院先の一つが療養病床。ここが削減されてしまったので
行き先に困る人が増えています。
ピークの06年2月から、同年12月には1万2411床減少。
減少率は、3.3%だが、入院ベッドを求めて住みなれた地域を離れたり、自宅で引き取った家族が介護に悲鳴を上げるなど深刻なケースが出始めている。
社会に貢献してきたお年よりに冷たすぎませんか。
毎日新聞の「どこで死にますか」に載っている話。
北海道の男性54歳は、父親の入院先から閉院を告げられたため、正採用を目前にして、仕事をあきらめざるを得なかった。
地元では、入院先も、仕事も見つけるのは困難。
自宅介護をしているこの方、『おいしいの一言もなく
食べる姿に怒りがこみあげる』そうですが、わかります。
我家も一時、介護が必要な状態になりました。
ホントにホントに大変でした。
有料の老人ホームもありますが、入るときお金がかかったり、月額もかなりかかるので、お金がない人は利用できません。
新聞の男性の老後も気になります。
54歳で正社員でなかったのなら、年金も少ない?
今は、父親の年金20万円で暮らしているけれど、その後はどうなる?
月20万円で入れる施設があって、男性は正社員になれたら良かったのにねえ。
国の政策を決める人達は、お金があるので介護の苦労も知らない?
選挙の時に、しっかり見極めるしかないのかも。

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